アルコール依存症患者にとって、「酒を飲まない日をつくる」ということが、どれほど大変か・・

(前回からのつづき)

その日私が一日考え続けていたこととは・・

「今日酒を飲むか、飲まないか」

ということでした。

酒をあまり飲まない方には全く理解できないと思うのですが、酒に依存している者にとって、「一日酒を飲まない日をつくる」ということは、相当、相当、相当に難しいことなんです。

実際私も前夜に肝臓の痛みという異常警報が鳴らなければ、その日も普段となんら変わることなく、酒を浴びるように飲んでいたことでしょう。無職で何の希望もない最底辺の状況であるにもかかわらずです。

ただ前々から、やはりずっと不安は持っていました。
沈黙の臓器といわれる肝臓が、いつか悲鳴をあげるのではないか、そしてその時が自分の人生の終着点かも知れないということ。

とうとうその兆しが見えたとき、私はやはり怖くなって、これ以上酒を飲むと本当にヤバイという、あまりにも遅すぎる気づきに到達しました。

その結果、これまで私の生活の中でダントツで優先されてきた事項「飲酒」という行為と、「酒をやめないとヤバイ」という気持ちとが綱引きを始めて、私はその日1日中悩み続けていたのです。