あの頃を忘れない(2)・・

真下からのオブジェ

最近、このブログの過去の記事を見返す機会が増えました。

それは断酒3年が過ぎて、徐々に酒を飲まない生活が当たり前になってくる中で、それでもふとした時に頭をよぎる酒に対する思いに対して、万が一酒を飲んでしまったら、昔の自分にすぐに逆戻りし、今の生活も何もかも全て崩壊してしまうということを忘れないようにしないといけないという思いからです。

酒を飲まない日々を続けることさえ出来れば、そこから人は変われる。

以前、このような記事を書きました。

これまで20以上の職を転々とし、そのほとんどが半年程度しか続かない。

そして辞める理由も毎回似たりよったりです。

半年程仕事を続けていると、何か生活全般がどうもマンネリ気味になってやる気が出なくなってくる。

日々の酒量も増え翌日に酒が残るようになり、朝起きるのが辛くて仕方がない。

とうとう朝起きれなくなり、仮病を使って仕事を休む。

仮病による欠勤3日目くらいに、職場に連絡を入れることすら怖くて出来なくなる。

結果、携帯の電源を切って無断欠勤、そのまま職場からフェイドアウト・・

こうした、どうしようもない生活を20年以上続けてきました。

今回ブログを始めたことで、こうして過去のことを振り返る機会が増えたのですが、改めて自分の救いようの無いどうしようもなさにあきれ果ててしまいます。

一方で私は非常に虫がいいというか都合がいいというか、調子のいいところのある人間です。

こうした過去の散々な行いにも関わらず、少し状況が好転したりすると、もう何というか「自分は完璧な人間に生まれ変わった」というような気持ちに支配され、全能感というか「やはり自分は素晴らしい人生を歩むべきなんだ」と勝手に思い込むようなところもあったりします。

ただ人はそう簡単に変われるものでもありません。

結局いつものように半年程度で仕事を逃げるように辞めることになって初めて「結局何も変わっていない自分」に改めて気づき、バカみたいに落ち込み、再び酒に溺れる。

「酒を飲んでいるか、寝ているか」という生活に逆戻りです。

起きている間は常にアルコールを取り続けているような生活にです。

ボーっとした頭で「仕事を逃げるように辞めてしまった」こと、こうした今更考えてもどうしようもないことを延々と考え続け自己嫌悪に浸ります。

この頃になると「酒に侵された頭で、ひとり自己嫌悪に浸る」という行為が何か逆に心地よく感じてきたりもしています。

少ない有り金が続く限り、こうした無為な日々を過ごします。

そして

「こんなどうしようも無い人生続けていてもしようがない、死んだほうがマシだよな・・」

と思うに至ります。

ただし、実際に自分で命を絶つほどの勇気も度胸もありません。

生きる気力も湧いてこないが、かといって死ぬ勇気もない。

結果、悶々としたまま酒まみれの日々が続きます。

そしてとうとう手持ちの金が底を尽く。

本当に、全く一銭もなくなります。

ブラックリストに載っているためカードは持っておらず、借金も出来ません。

本当に腹が減って死にそうになる。

タバコも当然シケモクです。

ここまで来てようやく、本当にようやく次の仕事を探し始めます。

日払い可能な仕事を何とか見つけてきます。

当然ながら大した給料ではありません。

そして、また一番下っ端の立場から徐々に仕事を覚えていきます。

半年ほど仕事を続けていく中で、徐々に職場のマンネリ感に支配されるようになります。

結果、いつもと同じパターンで職場から逃げるように辞めてしまう。

そして、また酒に溺れる日々・・・

こうしたバカの無限ループを延々と繰り返してきました。

改めてこうして振り返ってみると、今普通に生きていられているのが本当に不思議なくらいです。

ただ、今後更に歳をとっていくと今以上に仕事も見つけにくくなりますし、そうした意味では例えば10年後にちゃんと生きていられているかどうか、自分でも正直よくわかりません。

どの仕事でも半年程度しか続かない大きな理由として

1)仕事に対する飽きというか、マンネリ感というか、そうしたものが自分の中でどんどん大きくなっていってしまう。

2)そしてその結果、仕事を続けていくことに対する虚無感のようなものに支配されてしまう。

この2つに加え、もう1つあまりにも単純でバカな理由があります。

それは、半年ほど仕事を続けていると、ほんの少しではありますが、手持ちの金に余裕が出来るということです。

今の手持ち金額を頭の中で計算し「これでいつ仕事を辞めても、1ヵ月くらいは酒浸りの生活が送れる」と、心の何処かで皮算用を始める自分がいます。

仕事上で少しでもストレスを抱え始めると、すぐに何もかも放り投げての酒浸り生活に憧れる。

まさにアルコール依存症の典型です。

これまでの半年周期のバカの無限ループを改めて振り返ってみた中で自分なりに感じること。

まずは何よりも「自分が途方もないクズ人間である」ということ。

そして、それ以外にもいくつかあります。

まず1つ目は「自意識が過剰すぎる」ということ。

前回記事でも書きましたが、深酒による「顔のむくみ」というのを異常なまでに気にしています。

確かに自分は普通の人よりも顔がむくみやすいタイプだとは思います。

ですがそうは言っても、「おっさんの顔が少しむくんでいるかどうか」ということに他人はほとんど関心はないというのが実際でしょう。

ただ、この「顔のむくみ」は今も非常に気になる点で、現在も連日の無為な生活の中で顔がむくんでいて、正直人にあまり会いたくありません。

続いて2つ目です。

「ひとり酒を飲むことで、自分の中で作り上げた恐怖がどんどん大きくなってしまっている」ということ。

仕事を休んで昼から酒を飲むことで、罪悪感、自己嫌悪、バツの悪さ等々、内面で色々な負の感情がどんどん醸成されていきます。

職場の人が自分をどう思っているのかということについても勝手に妄想が広がっていきます。

「昨日はあんなに元気そうだったのに、突然休むというのは仮病じゃないの?」

と思われているんじゃないか・・

また仮に、翌日職場に復帰したとしても

「全然体調悪そうじゃないけど、本当に病気だったの?」

「何か顔がむくんでるけど、単に酒を飲みすぎただけじゃないの?」

こんなふうに思われるんじゃないだろうか・・

こうした取り越し苦労的な、勝手な悪い予測をどんどん積み重ねていくことで、職場へ復帰するということに対する恐怖心が更に大きくなっていきます。

仮病を使って仕事を休み、昼間からひとり部屋で酒を飲む。

自己嫌悪の気持ちや背徳感に心は完全に支配されています。

そして心の中にどんどん自分で恐怖をつくりあげていってしまう。

結果、自分自身で勝手につくりあげてしまったそうした恐怖によってがんじがらめになり、身動きが取れなくなってしまう。

まさにひとり相撲です。

そして今現在も、もし酒を止めていなければこの無限ループに陥っているのは確実です。

そうした意味では決して褒められた日々を現在過ごしているわけではないですが、以前の自分に比べれば、まだ少しは進歩があると思ってあげても良いのかも知れません。

酒に溺れていた20年以上の日々、仕事も続かず、色々な打開策も試みてはみましたが、全てうまくいきませんでした。

心の奥底では、「真の原因は酒ではないか・・」と薄々は感じながらも、「酒を断ち切る」という選択肢はなかった。

結果、上に書いたような地獄の無限ループを彷徨うことになった。

そして、断酒を決意し何とか今3年と少し継続出来ていますが、今この瞬間でも酒を口にしてしまったら最後、再度あの地獄に逆戻りです。

改めて肝に銘じていきたいと思います。

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