あの頃を忘れない・・

浅草六区5

無事に断酒継続も3年を過ぎ、そのお陰で社会的にも3年前からは想像出来ないような状況にまで戻ってくることが出来ました。

仕事も無事続いていて、会社では一応役職まで貰えています。

私生活でも1年半ほど前に結婚をしました。

残念ながら子供は難しいかも知れませんが、まだ可能性もゼロではなさそうなので、「もし授かればラッキー」というような気持で努力はしています。

ローンではありますが、家も購入しました。

3年と少し前の断酒を始めた頃からは雲泥の差です。

ただひとつ言えるのは、3年前に断酒を始めていなければ、確実に今の自分はないということです。

ちょうど7年前に吉原のソープランドで働き時始めた頃は、手持ちの金は数十円しかありませんでした。

酒を止めることで、ここまで劇的に人生が変わるとは夢にも思いませんでした。

そして今、断酒も3年を超えると、何か酒を飲まない生活が段々と当たり前のことになってきて、酒浸りだった過去25年間を忘れてしまいそうになることがあります。

ただ、あのどん底の、最悪の、屈辱の、2度と思い出したくない日々を決して忘れてはいけないように思います。

あの頃の自分に決して戻らないためにも。

酒浸りだった最悪の頃のことを記事に書いたこともあります。

半年しか仕事が続かず、20もの職を転々としてきたこの20年を改めて振り返っています。

半年周期で仕事を辞める時のパターンは、ほぼ一緒です。

毎回毎回、バカの一つ覚えかのように同様のパターンを繰り返します。

昨日の記事では欠勤1日目の様子を書きました。

仕事へのモチベーションも失せ二日酔いが続き、とうとう仮病で会社を休んでしまった初日です。

仕事を休み昼過ぎに起きた後は、そのまま夜中までひとり酒を飲み続けます。

最悪な酒です。

仮病を使ったことによる気まずさ、後ろめたさ、そして自己嫌悪。

飲みすぎによる体調不良、二日酔い。

どうしようもない状況のまま、しかし次の日の朝がやってきてしまいます。

普段通り仕事に行くのであれば、もう起きないといけない時間です。

目は覚めています。

ですが、会社に行く気は毛頭ありません。

というか、行く勇気が既にありません。

一日休んだだけで、ここまでボロボロになってしまった自分を見せる勇気がないのです。

そして後ろめたさに潰されそうになりながらも、何とか会社に欠勤の連絡を入れます。

「すいません、今日も体調が戻らないので休ませて下さい・・」

「そう。お大事に・・」

受話器越しの冷めた声を耳にしながら、電話を切ります。

自己嫌悪、後ろめたさ、気まずさが一体となって、凄まじい勢いで全身を駆け巡ります。

それを紛らわすためにはどうするか。

至極簡単です。

答えはたった一つしかありません。

酒を飲むしかない。

前日と同じように、二度寝をして昼過ぎに起きた後は延々と酒を飲み続けます。

酒に酔っても気分は最悪です。

一体俺は何をやってるんだという自己嫌悪。

仮病を使ってズル休みをしているという背徳感。

何かに怯えるような、自信のかけらもない目付き。

深酒と寝過ぎで、むくみきってしまった顔。

あまりにも醜すぎで、もはや鏡で自分の顔を見る気にもなれません。

こうしてズル休み2日目も、酒を飲んでいるうちに、あっという間に過ぎ去ってしまいます。

ただ、もうこれ以上酒は飲めないほど酔っ払っているけれども、眠るのが怖くて布団に入れません。

「朝が来るのが怖すぎる・・」

「このまま酒に酔った状態が永遠に続いてくれないだろうか・・」

「明日の朝、俺は普通に起きて会社に行けるのだろうか・・」

「もし行けなかった場合、どうすればいいんだろうか・・」

何も答えが出ないまま、結局は酔いに負け、眠りにつきます。

そして無情にも朝がやってきます。

前日以上に二日酔いは酷く、顔は更にむくみきってしまっています。

当然会社に行けるはずもありません。

これで欠勤3日目です。

本当は風邪でもない、体調が悪い訳でもない。

あまりにもバツが悪すぎます。

そして、もし欠勤3日目の連絡をした際に電話越しに上司がどんな冷たい反応をするか、それを考えてだけでも恐怖に支配され、電話が出来ません。

電話が出来ないなら、ではどうするか・・・

ここからも毎度毎度のお決まりのパターンです。

会社に連絡をすることなく、携帯の電源を切ってしまいます。

欠勤3日目にして、とうとう無断欠勤です。

そして、そのまま布団に潜り込みます。

現実逃避の成れの果てです。

連絡をしないことで職場の人達がどれだけ心配するかなど、全く頭にありません。

とにかく自分が傷つきたくないだけです。

自分のみっともない姿を晒したくないだけです。

電話連絡がつかないとなると、当然職場も心配になる訳ですから、上司が自宅まで訪ねてきことも何度もあります。

その時も居留守を使って、決して顔を出すことはありません。

本当に最低のクズで、どうしようもない最悪の人間です。

実際にこうして無断欠勤をしてしまうと、その後職場に復帰出来たことは一度もありません。

新しい職場で人と知り合い、表面上は当たり障りのない関係を築く。

しかし半年後には一方的に職場を放棄し、結果そこでの人間関係も全て消え失せる。

これまでの20年間はこの繰り返しでした。

こうして人脈は全て無くなりました。

すべて自業自得です・・

今でも、この頃のことを思い出すことはたまにあります。

たとえこの先断酒が何年続いたとしても、一口でも酒を口に入れた瞬間に、当時の自分に逆戻りしてしまう。

そして今の仕事も私生活も全て失ってしまう。

そうした恐怖心は常にあります。

その思いが、今も断酒を続けさせてくれているのだと思います。

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