「吉原物語19」3年振りの上京。ネットカフェ生活の先に見たものとは・・

吉原6

昨日に引き続き、吉原物語です。

ここからは少しペースを上げて、「本題である吉原での日々」に少しでも速く近づけるように「巻き」で書いていきたいと思います。

2011年が明け、パチンコで日銭を稼ぎながらネットカフェ生活を続けていた私は、ツキもあり徐々に手持ちの金を増やしつつありました。

おそらく手持ちで30万円くらいの現金は持っていたように思います。

そうした生活を数ヵ月続ける中、徐々にある「難題」が顔を覗かせつつありました。

それは「暑さ」です。

2011年も既に半分が過ぎ、6月も中旬に差し掛かっていました。

福岡も梅雨に突入し、蒸し暑い日々が続く中、今のままのネットカフェに頼り切った「根無し草生活」ではこの夏の暑さを凌ぎ切れないように感じ始めていました。

また30万円程度の手持ちの金に関しても、減ることはないものの、それ以上に大きく増える訳でもなく、半年以上続いた福岡でのネットカフェ生活に徐々にマンネリ感が出始めていた頃でもありました。

「環境を変えてみようか・・」

そのように思ったときに、やはり頭に浮かんだのは東京上陸でした。

すぐに行動に移します。

定宿のネットカフェから翌日の東京行きの深夜バスの予約をしました。

そして翌日。

数ヵ月以上の間、雨風を凌がせてもらったネットカフェで最後のチェックアウトを済ませ、バスの出発地である博多駅に向かいます。

博多駅に着いた時にはまだ出発まで1時間程度の余裕があったので、博多駅構内の「ほろよい通り」で、「福岡での最後の酒」を飲みながら時間を潰しました。

そしていよいよ東京に向けて、バスが出発です。

バスの車内では、ほとんど眠ることも出来ないまま翌早朝を迎え、東京に到着しました。

東京駅の丸の内側でバスを降り、約3年振りの東京の景色を眺めました。

「さて、これからどうするか」

まずは何よりも、こちらでの定宿を確保しなければなりません。

実は事前にひとつ当たりをつけていました。

というのも、半年以上のネットカフェ生活で心身ともに疲弊していた私は、「どんなに狭くてもいいから、鍵付きで24時間出入自由のスペースを確保出来ないか」と色々とネットで調べていました。

その中で「ネットルーム」というジャンルがあるということを知りました。

都内であれば「マンボー」等が有名だと思います。

マンボー

ちょうどこの写真の上部分に「ネットルーム」とありますが、まさにこれです。

この「ネットルーム」というのは「ネットカフェを定宿としたい」という、当時の私のような人間にとって、まさにベストな選択肢でした。

鍵付きで24時間出入り自由、もちろんネット可能のPC配備、そして1ヵ月単位の契約であれば、通常のネットカフェに比べてかなり割安の料金で利用出来る等、数多くのメリットがありました。

東京に出てくる以前にネットで調べている中で、大手のマンボー以外にも幾つかの企業がこのネットルームを運営していることがわかり、その中でも1ヵ月単位での利用料金が格段に安い1店舗にあらかじめ目を付けていました。

そのネットルームは神奈川県の大船駅のそばにあり、利用初月の料金が確か3万円、1日千円という破格の料金で利用出来るという店でした。

東京駅からJR東海道線に乗り大船駅で降り立った私は、あらかじめ印刷しておいた店の地図を頼りに、何とか目指す店舗まで辿り着きます。

受付で「30日分、3万円」の料金を支払い、いよいよ実際の部屋とのご対面です。

部屋は1畳半程度、小さな机にPC、そしてPCモニターとTVとが別々にあり、それ以外は何もないという非常に質素な部屋でした。

ちなみにここの部屋は鍵は付いていましたが、完全個室ではなく上が筒抜けになっており、隣室の生活音が結構響くというのが1つ意外な難点でした。

ともかく、30日間のフリースペースを確保出来たことで少し落ち着いた私は、100円ショップで下着類等を買い揃える等して身なりを整えた後、さて何をやるかと思案したところ・・

思いつくことは1つしかありません。

「酒を飲む」ことです。

30日間のフリースペースを確保したことで、「これで思う存分酒が飲める」と心のどこかで思っている自分がいたということです。

早速その日、スーパーで大量の酒とツマミを買い込み、意気揚々と部屋に戻った後は、PC、テレビを見ながらの至福の晩酌を堪能します。

ネットカフェ生活の頃よりもかなり多量の酒を体に流し込んだ私は、翌日当然のように朝起きることが出来ません。

ここから徐々に歯車が狂っていきます。

前回の記事(「吉原物語18」いよいよ福岡を離れる時期が近付きつつ・・)でも触れましたが、2010年の暮れから半年以上の間、細々とした生活ながら何とか手持ちの金を減らさずにキープ出来ていたのは、幸か不幸かネットカフェでの生活を余儀なくされていたからです。

すなわち「毎朝の退出時間までには、必ず支払いを済ませて店を出なければならない」という生活が、結果的に「酒で完全に引きこもってしまう自分」から遠ざけてくれていたという皮肉な事実です。

ただ、こうしたネットカフェ生活は一方で根無し草のような生活を強いられるため、そうした生活をかれこれ半年以上続けていた当時の私は、とにかく「何とかして落ち着いた生活を取り戻したい」という一心で、はるばる関東のネットルームまでやって来た訳です。

そして、やっと手に入れた「30日間という期間限定ではあるものの、24時間のフリースペース」の先に待っていたものとは、以前の私が延々と繰り返してきた日々、所謂「酒に浸りきった、引きこもり生活」以外の何ものでもありませんでした。

本来であれば日中はパチンコ屋を回り日銭を稼いだ上で(このこと自体、決して誉められたことではありませんが・・)、夜は酒を飲むという生活を送りたかったのですが、一旦この「引き込もりモード」に入ってしまうと、もうブレーキが効きません。

結果、この大船での30日間、延々と酒浸りの日々を繰り返すことになりました。

収入は一切なく、一方で毎日の酒代だけが確実にマイナスとなる生活ですので、当然の如く手持ちの金は着実に減っていきます。

この30日間が終わりに近付いた頃には、手持ちの現金は15万円程度にまで減っていました。

ここのネットルームは2ヵ月目以降は利用料金が跳ね上がるので、どちらにしろここは出て行かざるを得ません。

「さて、どうするか・・」

酒に侵された頭で、煙草を吸いながら、ここを出てからの身の振り方を延々と考えていました。

※ブログ応援のつもりで、是非クリックよろしくお願いします!

にほんブログ村 酒ブログ 禁酒・断酒へ